太陽利用のエコ住宅のためには、太陽熱温水器を設置するのも効果的です。
そこで、太陽熱温水器を効果的に設置するためのポイントを見ていきましょう。
太陽熱温水器は、太陽の熱を集めて水を温めることで、お湯を作ります。
比較的設置費用が安価で、日差しさえあればお湯を作ることが出来る、エコロジー給湯設備なのです。
昔は太陽熱温水器専用の蛇口が必要でしたが、最近では雨の日などに使う他の給湯器と同じ蛇口からお湯を使える製品が多くなったので、使いやすくなっています。
太陽熱温水器は、太陽熱を集める板状の集熱部分とお湯を貯めておく貯湯槽を組み合わせた設備です。
集熱部分と貯湯槽が一体になった製品は、安価ですが屋根に重い物が乗ることになるので、屋根の状態によっては使えない場合もあります。
集熱部分と貯湯槽が別々の太陽熱温水器は、屋根には集熱パネルが乗るだけなので、大抵の住まいに採用できます。
分離した分価格が高くなり、集めた熱の無駄が多めになってしまうという弱点がありますが、設置のしやすさの点で勝ります。
太陽熱温水器の特徴は、お湯を作ることで減らせる光熱費のコストによって、機器の設置費用を回収しやすい点です。
太陽光発電は電気代を減らせますが、設置費用が高くなるので、設置費用分を減らした電気代や売電した価格で回収するまでに10年程度以上の長い期間が必要です。
しかし太陽熱温水器は数年で設置にかかった費用を光熱費が減った分で回収できるので、かかった費用分を取り戻しやすくなります。
設置した費用に対する効果が高い点が、太陽熱温水器の最大の特徴なのです。
太陽熱温水器は集熱部分を屋根に設置しますが、その設置する面積が太陽光発電より小さくて済むという特徴もあります。
設置する面積は小さいものは3畳ほどで済むので、屋根の形状にかかわらず設置しやすいのです。
小さいので日陰にならない屋根の部分を探しやすくなりますし、部分的に日陰になっても他の部分でしっかりお湯を作ることが出来ます。
設置のしやすさという点においても、太陽熱温水器はメリットが多い太陽利用可能な設備なのです。