住まいづくり研究室、タイトル画像

第0016号

こだわりの住まいを上手に創る

住まいづくり研究室


こだわりの住まいを上手に創る
バックナンバー集


住まいづくり研究室
メールマガジン



住宅新築のはじめに


住宅リフォームはじめに


家づくりの設計と現場


快適さと使いこなし


建物探訪のデザインや
アイデアを活用

テーマ別
住まいづくりのポイント


 

住まいづくり研究室では
一級建築士の管理人が
はじめての住宅取得する際
から上手に使いこなすまで
住宅つくりに役立つ情報を
豊富にわかりやすく紹介

建築家や工務店や
ハウスメーカー選びから
建材設備を選ぶポイント
メンテやインテリアまで
住まいの情報が満載です。

 

 

 

メールマガジン  こだわりの住まいを上手に創る 第0016号  の内容です。

 

■■■■■□□□□−−こだわりの住まいを上手に創る−−□□□□■■■■

          住まいづくり研究室 メール便

                       第0016号 2008年11月14日

       住まいづくり研究室   http://www.ie-erabi.com
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
     住宅の新築から、リフォームやインテリア選びまで、
    住まいを上手に創り、活用するための情報をお届けします。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
このメールマガジンでは、住まいづくりに流れに従い、約1年かけて、
実際の住まいづくりの手順に従った実践形式でお伝えします。

さらに、住まいづくりの為になる情報や建築関係のニュースの中から、
気になるニュースや為になる情報を厳選して掲載します。
----------------------------------------------------------------------
■木造の住まいづくり PART16

今回は 住まいの基礎工事 について紹介します。

住まいづくりで最初に工事が行なわれる基礎部分は、
住まいの土台にもなる大切な部分です。

この部分がしっかり作られていないと、
どんなに上の部分がしっかり作ってあっても、
全体的な強度が保てなくなってしまうのです。


それほど大事な基礎工事におけるチェックポイントは、
ずばり 地盤と鉄筋部分 です。


どんなに基礎部分がしっかり作ってあっても、
地盤が弱ければ全体が傾いたり、沈んだりする可能性があります。
元々田んぼだった土地や土を盛って作った土地などでは、
地面が弱い可能性が高いので、注意が必要なのです。

本来、地盤については設計の段階で考慮するべき内容なのですが、
工事が始まったときにも、改めて確認することが大切なのです。


実際の基礎部分においては、
配筋と呼ばれるコンクリートの中に入る鉄筋の太さや間隔が
設計図通りに工事が行なわれていることが大切です。

なぜなら、コンクリートの外形はあとからでも確認することが簡単ですが、
内部に埋まってしまう鉄筋の状態を確認する為には、
特別な機械が必要になるので、簡単には確認できないのです。

そこで、実際の工事中にしっかり工事がなされていることを
確認することが大切となるのです。


基礎部分の工事における、チェックポイントの合言葉は
 地盤と配筋
です。

住まいを支える最も重要な部分なので、
しっかりした工事が行なわれていることを確認しましょう。


   次回は、住まいの躯体工事 の予定です。


■住まいの情報

現代日本の建築士は、非常に曖昧な立場に立たされています。
外国の先進国であれば、建築家には、弁護士や医師などとほとんど同等の
地位と責任が与えられています。


しかし、日本では建物が大工さん主導で作られていた歴史的経緯もあってか、
建物を建てるに際して、建築士(日本では建築家は公的な資格ではありません)
より建設業者の方が力があるのに対して、責任についてだけは
建築士に偏って課されているという矛盾を抱えているのです。

この矛盾は、建築士の資格を取得する人たちが、
建物の設計を行なっているもののみならず、建設会社の現場監督や
営業マンが取得しているという点から生じている部分が多いようです。

しかも日本の設計事務所は、事務所の開設者が建築士である必要はありません。

つまり経営者は、住まい手の安全や利益ではなく、
自分の会社の経営だけしか考えなくても構わない体制だということです。
いざとなったら他の建築士を雇えば、
それまでの汚点すら無くなってしまうのです。


このような矛盾の多い建築士資格ですが、
今後は更に混乱を深めることになりそうです。

建築士が所属できる団体には、日本建築家協会、建築士会、建築士事務所協会、
建設業協会(これは建築士資格とは関係はありませんが)などがあります。
弁護士が弁護士会、医師が医師会に統一されているのに対し、
ここでも建築界では混沌とした状態が見られます。

これまでは建築士は建築士会が建築士が所属すべき一番の団体でした。
しかし、最近では建築士会以上に建築士事務所協会の方が
法規の上でも権限を与えられるようになってきています。

なぜここに来て、資格のために存在する建築士会という団体ではなく、
事務所のために存在する建築士事務所協会に権限を持たせるのか、
まったく不可解です。

これでは、営利の為に建築士は行動しなさいといっているようなものです。
それが法規ですら補強されているのです。
(文章では建築士が経営者に適切な意見をしなさいという無駄な一文が
加えられましたが、雇われている側の意見が通ることは稀でしょう。)

構造計算偽装の事件以来、過剰な規制による建築確認の滞りや建設不況が生じ、
さらに組織事務所のために存在するともいえる建築士事務所協会の権限強化。

日本の建築業界は、大きな会社だけ存在すれば良いのでしょうか。
天下り場所を確保するためだけの法改正が、確実に進んでいるようです。

実力ある日本の建築家が、日本よりも外国での仕事が多くなっている要因は、
この辺りにもありそうです。
このままでは、
日本の建築士の実力が無くなっていく様子が目に浮かんでしまいそうです。

----------------------------------------------------------------------

こだわりの住まいを上手に創る バックナンバー集 こだわりの住まいを上手に創る 第0017号

ページトップ

住まいづくり研究室
住まいづくり研究室 アイコン    「住まいづくり研究室」へのリンクは自由です、連絡も必要ありません。

copyright 2008-2016 kazu All Rights Reserved