工業標準化とは、工業分野における標準化のことであり、我が国では, 国が定める工業標準としてとして日本工業規格(JIS)が制定されています。
その工業標準化全般に関する調査・審議を行っている機関が日本工業標準調査会(JISC)です。
平成17年10月1日より、JISマークのデザインが一新され、3つのマークに分類されました。
(平成20年9月末までの移行期間があります)
鉱工業品
加工技術
特定側面
JIS規格の建材には、セメント瓦や石膏ボード、MDFやパーティクルボード、壁紙や釘など様々な種類があります。
建材のホルムアルデヒドについて、5つの等級が定められているのはJASと同様です。
シックハウス対策 にかかる建材の測定方法についてもJIS規格で定められています。
JIA規格に沿った建材は多いので、建物を建てる際には必ずといっていいほど目にすることになります。
工業製品に対する規格なので、性能のばらつきが少なくなるという利点があります。
特に構造強度や材料規格など、建物の性能に大きく関わる建材についてはJIS規格を満たしていることが重要です。
鉄筋やコンクリートから瓦やサイディングまで、強度や耐久性に大きく関わる部分にはチェックが必要となります。
シックハウス関連については、表示上はホルムアルデヒドしか考慮していない点はJAS規格と同様で、他の有害化学物質に対して判断できないという欠点もあります。
JIS規格は、建材が一定の性能を持っていることを保証しているもので、その性能が住まいに使用する際に適切なのかという点を保証しているものではありません。
住宅の性能を確保するのは設計段階の計算や検討なのです。
その設計により期待する性能を確保する為に、JIS規格の製品が必要になるのです。
単にJIS規格に沿った製品(建材)であっても、設計で要求される性能を満たしていなければ意味がありません。
JISマークだけでなく、その建材の持つ本当の性能をチェックすることが重要な表示制度といえるのです。