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珪藻土仕上は、最近の健康志向の住まいの仕上材料として脚光を浴びています。
珪藻土自体の特徴を考えると理解できる部分もあるのですが、落とし穴も幾つか存在するのです。

珪藻土の利点として、ホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着する性能の高さが挙げられます。
確かに珪藻土単体としてみると、有害物質の吸着性能はかなり高いものです。
ビニールクロスを使用するより、より健康的といえることは確実です。

しかし有害物質を吸着するということは、放散する危険性も生じるのです。
捕らえるだけでは、限界を超えると捕らえることが出来なくなりますし、ある条件下では捕らえた物質を逃がしてしまう危険性もあるのです。
言い換えれば、ゴミが溜まっても捨てられない状態なので、何かのきっかけでゴミが散乱してしまう可能性がある状態だということです。

その条件とは、温度が高くなったときです。
しかも温度が高くなるとホルムアルデヒドを代表とする有害物質の発散も活発になるので、最悪の場合、部屋が制限値を超える有害物質濃度となる危険性すらあるのです。

また珪藻土というのは、そのままでは壁に塗ってもすぐにパラパラと落ちてしまいます。
それを壁に塗るためには、樹脂や溶剤を混ぜることが必要となるのです。
この樹脂や溶剤は、ビニールクロスと同様に有害物質を発生する可能性がある材料の場合もあります。
つまり有害物質を発生しつつ吸着すると言う、相反することを行なっている状態となる可能性もあるのです


現在の住まいでは、室内に使用する建材による有害物質の発生は無視できる(ホルムアルデヒドについてのみの規制ではありますが)レベルです。
また中に人がいる限り、呼吸で2酸化炭素が増える為に換気を行うことも必要となります。
部屋をきれいな空気にする為には、換気を行なうことが重要です。
その換気さえ行なっていれば、現在の合法的な住まいを作る限りにおいては、室内の有害物質は実用上問題のないレベルに抑えることが出来るのです。

健康を重視した住宅では、珪藻土の有害物質吸着効果に気を配る以上に、換気に気を使う方がより健康的な住宅となります。
珪藻土仕上はビニールクロス仕上より安全な仕上とは言えますが、それ以上に材料の質感や触り心地など、目や心に訴える健康的・精神的効果を期待するべき仕上げといえるでしょう。
(有害物質を無くすことが目的なら、木や漆喰仕上の方が有利な場合も少なくないのです)

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