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何世代も住める長寿命住宅のために、設備機器の簡単更新ができる住まいのポイントを見ていきましょう。

住まいに備わる設備機器は、日々進化しています。
地デジやウォシュレット、IHヒーターや縦型洗濯機など、住まいの中でも設備に関する部分は進化が非常に早いのです。
また設備機器の寿命の点でも多くは20年以下なので、住まいの設備は定期的な交換が必要なのです。

そこで長い間住める長寿命住宅は、設備の交換が容易に出来ることも重要となります。
設備を交換しにくい住まいは使いにくくなってしまうので、住まい全体の寿命も短くなりがちなのです。


設備機器が比較的簡単に交換出来る住まいは、設備のスペースを広めに確保することと、配管の取替えが簡単に出来ることがポイントです。
設備については100年使い続けることはまず不可能なので、時代に合わせて交換しやすい住まいづくりが大切なのです。

冷蔵庫や洗濯機は、家族が増えれば大きな製品が必要となります。
エアコンについても、温暖化が進むんで夏の暑さがさらに厳しくなるとワンサイズ大きな製品が必要になるかもしれません。
そこで設備を設置するスペースを広めに確保しておくことが、長寿命住宅のひとつのポイントとなります。

電気の面では200V電源の採用も検討しましょう。
大きなエアコンやIHヒーターを効果的に活用するには、通常の100V電源以外に200V電源を備えた方が有利です。
基本料金が高くなる200Vを現在は使わなくても、主要な部分に200Vに対応した配線を行っていれば、将来必要になった際に変更しやすくなります。

キッチンや洗面やトイレの機器については、交換する際には配管の位置が問題となります。
機器が変わると配管の位置も変わってくることも多いので、配管を交換しやすくなる広い床下空間や床下点検口を確保しておくことが大切です。

ユニットバスの場合は配管位置よりも、支持する位置やドアや窓の開口位置が重要です。
とはいえ最近では開口部分が注文可能なユニットバスも多いので、製品選びの際に注意すればあまり問題はないでしょう。
もっともユニットバスの形式が将来も続いていくのか、定かではありませんが。


そして設備機器の交換で最も厄介なのが、屋外につながる配管部分です。
屋内だけや屋外だけなら配管部分の交換は比較的簡単なのですが、屋内から屋外に通じる部分の配管は基礎のコンクリートに埋まっていることも多く、交換が難しくなります。
基礎の一部をボックス状にして屋外に出し、配管スペースとして確保することが、長寿命住宅には必要となりそうです。

また2階以上の配管も、設置場所が大きく変わると変更することが難しくなります。
もっとも設備の場所が変わるほどのリフォームならば、住まい全体のリフォームであることがほとんどなので、さほど問題にはならないかもしれません。

電気の配線は比較的細いので交換も比較的簡単ですが、断熱材がある外壁面の交換は難しい場合もあります。
そこで断熱材などが入る部分には、配線用の管を設置して配線することが基本となります。


長寿命住宅の設備は、将来の交換を考えた余裕のあるスペースを確保したうえで、配管や配線の交換まで考えた作りが欠かせません。
特に配管については交換が難しい場所もあるので、特別の配慮が必要となるのです。

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住まいづくり研究室                                2012年9月7日更新
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