住まいづくり研究室、タイトル画像

木造ダイナミックハウス

渡辺篤史の建もの探訪のデザインやアイデアを活用

住まいづくり研究室

建もの探訪のデザインやアイデアを活用


崖に飛び出す八の字の家


木造ダイナミックハウス


6.7坪に夢いっぱい店舗付きの家



住宅新築のはじめに


住宅リフォームはじめに


家づくりの設計と現場


快適さと使いこなし


建物探訪のデザインや
アイデアを活用

テーマ別
住まいづくりのポイント


 

住まいづくり研究室では
一級建築士の管理人が
はじめての住宅取得する際
から上手に使いこなすまで
住宅つくりに役立つ情報を
豊富にわかりやすく紹介

建築家や工務店や
ハウスメーカー選びから
建材設備を選ぶポイント
メンテやインテリアまで
住まいの情報が満載です。

 

渡辺篤史の建もの探訪 神奈川県鎌倉市・柳澤邸-木造ダイナミックハウス で紹介されているデザインやアイデアをチェックしましょう。

 

渡辺篤史の建もの探訪 木造ダイナミックハウス は、ご夫婦2人の為の住まいです。
建物の外観は、屋根を見せない(フラット屋根?)黒いボックスタイプ。
上部を持ち出したモダンなデザインで、その下が駐車スペースとなります。
クルマは赤いMINI、コンクリート床の駐車スペースの両袖が緑地スペースとなります。

北面となる正面には引き違いの窓が2段3つで計6つ並び、右端から入るようです。
入るとすぐにリビング空間、吹抜けが大きな大空間の中央に黒いラセン階段が配されます。
床は土間コンクリート、壁や天井は柱と梁を見せた合板仕上げで、天井扇付。
革製の大きなソファーに懐かしいデザインの椅子が置かれ、一角が天井近くまで届く高いカーテンで仕切られます。
2階の高さには、窓を開けるために階段と同じ黒いキャットウォークが続きます。

カーテンで仕切られる空間は2つ、洗面台と洗濯機が配される洗面所と床に浴槽を置いた浴室という大胆さ。
床を少し下げて水の流れを抑え、(おそらく)防水カーテンで水跳ねを防いでいるようです。
シャワーバーに支持フレーム付きの浴槽に輻射熱暖房を加えて、個性的なシンプルモダンデザインとしています。
壁の合板部分は、FRPを吹き付けて防水としているようです。

ラセン階段より奥は、一段上がってフローリング仕上げ。
その奥が、大きな2つの引き戸で仕切られる寝室となります。
壁や天井の仕上げはリビングと同じで、床はウォールナット。
四角い窓が対面に2つ、通風と最小限の明かりを確保しています。
窓の付く壁には、旦那さん用に赤い机に白いキャスター収納、奥さん用に白い机と赤いキャスター収納が置かれ、対比したモダンデザインでまとめています。
長い側の壁一面の収納は、カーテンで仕切っています。

2階(1.5階)に上がると階段ホールがあり、その隣が和室。
奥さんの趣味である、煎茶道のための空間です。
ウォールナットフローリングに琉球畳を置いた置き畳形式で、2つの四角い窓も一般的な高さです。
こちらも壁と天井が合板、収納部分は和紙風のロールブラインドで隠しています。
廊下を先に進むと、キャットウォークに通じます。
引き違い窓にかかるカーテンは、和紙をプリントしたものです。

さらに階段を上がると、和室の上がウッドデッキと芝の屋上空間。
振り返ると、吹抜け上となるLDK空間が広がります。
こちらも仕上げは同じで、持出し部分にキッチンが入ります。
セカンドリビングにはソファーセットとテレビが置かれ、ダイニングには6人掛けの食卓が置かれます。

屋上側の窓も3つの引き違い窓で、周囲の建物の2階よりも高い位置にあるので視線が開けます。
アイランド型キッチンは、長いステンレスワークトップ。
大き目のシンクに大き目のIHヒーターがついても、まだ広さに余裕があります。
さらに背面にもステンレス天板のカウンター収納が備わり、多人数で調理しても余裕が感じられそうです。
壁中央には大き目の四角い窓付、これが正面持出し部分のアクセント窓となります。
キッチン扉も合板仕上、ステンレスのレンジフード、照明にもデザインタイプを採用など、シンプルながらこだわりが感じられるデザインでまとめています。

屋上空間は、縁側的なウッドデッキの先が全面芝生です。
必要最小限の手摺とすることで、開放的な視線を確保しています。
LDK上の屋根に上る梯子も備わりますが、これは点検用のようです。


木造ダイナミックハウス は、木造、敷地面積93㎡で建築面積56㎡、延べ床面積103㎡です。
特殊な配置なので各界の床面積は不明ですが、2人の住まいとしては十分な広さを確保、さらに天井の高いオープンな作りで余裕のある空間を生み出しています。
建築費は不明ですが、シンプルな仕上げながら高い天井やこだわりのデザインを考えると、木造としては高めとなりそうです。

今回の住まい 神奈川県鎌倉市・柳澤邸-木造ダイナミックハウス は、1階リビングに水廻りを組み合わせた吹抜けの大空間が印象的でした。
水廻りをカーテンで仕切っただけの吹抜けリビング空間や、吹抜けの上に3階建て並の視界を備えたLDKを配置した、大胆で個性的な空間を創出。
カーテンのデザインや高さにこだわり、実用性も何とか確保していたようです。
建物の高さを生かした屋上庭園もポイントで、住まい手を選ぶという点が吹き飛ぶほどの、ダイナミックなオリジナル空間を提案した住まいといえそうです。

6.7坪に夢いっぱい店舗付きの家 木造ダイナミックハウス 崖に飛び出す八の字の家

ページトップ

住まいづくり研究室
住まいづくり研究室 アイコン    「住まいづくり研究室」へのリンクは自由です、連絡も必要ありません。

copyright 2014-2016 kazu All Rights Reserved