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渡辺篤史の建もの探訪 東京都江戸川区・石田邸-自由自在!機能が見える家 で紹介されているデザインやアイデアをチェックしましょう。

 

渡辺篤史の建もの探訪 東京都江戸川区・石田邸-自由自在!機能が見える家 は、夫婦二人とネコ2匹の為の住まいです。
外観は変形のボックスタイプで、ガルバリウム鋼板のシルバー色波板仕上げです。
玄関前のシンボルツリーはシマトネリコ、角地に合わせた斜めの壁に切り取られた敷地の隙間を埋める配置となります。

ポーチの床は、目地をデザインしたコンクリートです。
少し引っ込んだ白い壁の中にある、白い玄関ドアから中に入ります。
中に入るとガレージスペース、ロードスター(オープンカー)とゴルフバッグが目に入ります。

重量鉄骨の柱や梁が見え、ガレージの天井は2階床を支えるデッキプレートの裏面をそのまま現しています。
クルマが入るシャッターは上にスライドする断熱タイプ、壁の上下に設けられた小窓で最小限の明るさと通風を確保しています。
部屋として使う場合にも、採光や断熱性能を確保したスペースとなります。

半透明のポリカ(塩ビ?)波板の仕切り壁の中にある扉から入ると、シンプルな階段とトイレや洗面台や洗濯機、さらにお風呂が見えます。
お風呂とトイレはカーテンで仕切れますが、階段とつながった開放的で独特な空間です。
床はモルタル仕上げで段差をつけ、置いただけの浴槽の水は床から排水となります。
この階段にはトップライトから光が降り注ぎ、ガレージまで光が届きます。

階段室を仕切る半透明の壁には、ネコ穴も見られます。
その隣に板を設置して動線を確保、家中をネコが動き回れる配慮がしてあります。

スチールの階段は踏み板に杉の足場板を貼って、クッション性を確保しています。
壁はガレージから3階まで同じ、合板のラッカー仕上げです。

2階は広い寝室、天井はやはりデッキプレート現しで、壁には足場板と足場用の鋼管を使った棚が設置されています。
足場用の作りなので強度は十分、組み合わせをデザインすることで、インテリアとなるところは面白いところ。
ただ小さい子供がいる家庭ではぶつかった時の怪我が心配だったりするので、デザインの好みも含めて住まい手を選ぶ作りといえそうです。

照明も現場用のランプを採用、クローゼットもカーテンで仕切ったり、メタルの棚を設置しているだけの潔さです。
窓は大きめの腰窓をたくさん付けて、明るいスペースとしています。
床はモルタル仕上げ、また給排水を設置していて、将来の水廻りのリフォームにも対応しています。
電気の配線も壁に取り付けた現しタイプで、配線の変更も容易です。

3階に上がっても、シンプルな作りは同様です。
天井が屋根に合わせて斜めになって、合板のラッカー仕上げに変わります。
壁仕上げは2階と同じですが、床には足場板が敷きこまれています。

食卓の椅子はスタルクチェアー、不思議と似合ったデザインです。
階段側はオープンな手摺だけなので、開放的ですが少し怖い感じもあります。
こちらも電気の配線は現し、カバーの金属管がインテリアのアクセントにもなっているようです。
高い位置に長押板?をつけて、スポット照明を取り付けています。

テレビ台廻りの棚も足場による造作、パソコンや本も並ぶ自由な棚です。
2つの小さなテーブルが並んでいるところも、個性的です。
道路側になる斜めの壁に配置される床までの大きな窓は、腰までがはめ殺し窓で、上が引き違いの窓です。
さらに高い壁の高いところに小窓が3つ、明り取り以上に、換気の効果を狙ったものでしょう。

キッチンは業務用の流しと作った流しの組み合わせ、シンプルで配管が見えるところも、この住まいには適しています。
コンロは据え置き型のIHヒーターで、正面はキッチン部分1面をステンレス板で仕上げて、掃除しやすくしています。
床にはネコ穴の切れ込みもあります。


東京都江戸川区・石田邸-自由自在!機能が見える家は、鉄骨造、敷地面積53㎡で建築面積37㎡、延べ床面積99㎡です。
敷地は小さめですが3階建てなので、家族2人の住まいとしては十分な広さを確保しています。
1階から3階まで全て33㎡で、ガレージ前の外部空間も室内扱いしているようです。
建築費は2300万円で坪単価が77万円、シンプルな作りの見かけからすると少し高いようにも感じられますが、鉄骨造で断熱などもしっかりしているようで、耐久性や性能面を考えれば納得できる価格ともいえそうです。

今回の住まい 東京都江戸川区・石田邸-自由自在!機能が見える家 は、足場材や素材を生かした非常に個性的な住まいが印象的でした。
さすがに一般的な住まいとはいえませんが、将来変わるであろう暮らし方に対する変更の自由さは、参考とできる部分がありそうです。

ポイントは作りすぎないことといえそうで、本当に必要が無い部分は壁などを作らずにおけば、住まいを建てる時のコストを抑えることが出来ます。
必要になった時に作ることで、その時の家族に適した住まいとすることも容易です。

デザインや作りの点では個性が強すぎて、面白いものの、参考とはならない印象が強いものでした。
しかし無駄を省きつつ、大切な部屋やポイントでしっかり作りこむことの大切さを教えてくれた、インパクトのある住まいだったといえそうです。

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