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光る天井の平屋

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渡辺篤史の建もの探訪 神奈川県横浜市・西本邸-光る天井の平屋 で紹介されているデザインやアイデアをチェックしましょう。

 

渡辺篤史の建もの探訪 神奈川県横浜市・西本邸-光る天井の平屋 は、夫婦と子供二人4人のための住まいです。
外観はガルバリム鋼板を張った箱型で、門からは長い階段を下りて玄関ポーチに通じます。
ビルの谷間で道路からかなり下がった敷地と条件が厳しいので、外部には窓が見当たりません。
中庭やトップライトで陽射しを取り入れていることが予想される住まいです。

玄関庇は薄い金属製で外観にあわせ、玄関ドアは木製となります。
玄関に入ると床はコンクリート、小さい段差でLDKスペースに通じます。
壁は合板の素地を生かして仕上げ、5mほどある高い天井は小さいアクリル製のアーチが連続した、独特のデザインです。
天井だけからやわらかい光が降り注ぐ、独特な空間となります。

屋根には29個の天窓をつけて、天井面から最大限の光を取り入れています。
LDKの天井の中で1箇所のトップライト部分はアクリル板がなく、空が見えます。

リビングダイニングとキッチンスペースは大理石のカウンターで仕切られ、手元が隠れる高めのカウンターの下は食器のショーケースを兼ねるつくりです。
アイランド型のキッチンには、カウンターに隠れる高さの収納を背面に配置して、スッキリした印象でまとめています。
IHヒーターでレンジフードも低く、さらにスッキリしています。

ダイニングにある食卓は建築家オリジナルのガラスのテーブルで、アンティーク調の椅子と組み合わせています。
ガラス面に天井のトップライトがうつります。
娘さんが弾いているハープが置いてあったり、カウンター下に備え付けのワインセラーがあったり、床下に植え込まれた植木とスポットライトなどで、個性的な空間を演出しています。

大きな折り戸の扉で仕切られる夫婦の寝室はクローゼットで仕切られる2つの個室で、普段は扉を開け放ってLDKと一体として使っているようです。

壁の上部もオープンで、家族の気配を感じられるつくりです。

子供部屋も大きな折り戸で仕切られ、奥には天井の高さを生かしたロフトや収納も備わります。
こちらも壁の上部がオープンで、全ての個室は小さめなのですが、家族として一体感のある作りといえそうです。

子供部屋の隣はご主人の書斎、大きな折り戸と上部がオープンなつくりは個室と同じ、本棚が並ぶコンパクトなスペースです。
寝室と子供部屋には小さな窓も備わり、ここで換気を出来る配慮がされているようです。

水廻りはコンパクトな手洗い器に、引き戸と連動した照明付きで自動でフタが開く便器を組み合わせたトイレが備わります。
洗面所には洗面器が2つとロフトからのトップライト、浴室との仕切り壁はガラスで、広さと明るさを確保しています。

書斎脇の階段から上がるロフトスペースに上がると、部屋全体を見渡せます。
子供部屋からも上がれ、開放感のある空間がよく分かる場所となります。

足元にスペースがあり照明を組み込んだ収納も備わり、隠れてくつろぐスペースともなります。
そして天井には空が見えるトップライトが付き、夜の星空も楽しめそうなスペースです。


神奈川県横浜市・西本邸-光る天井の平屋は、木造、敷地面積115㎡で建築面積74㎡、延べ床面積85と、かなりコンパクトな住まいです。
1階は74㎡で、2階はロフトの11㎡です。
建築費は不明ですが、狭い敷地一杯のつくりや高い天井やアーチなど、標準よりかなり高めであることが予想されます。
床や壁や建具はシンプルな仕上げなのですが、綺麗に見せる為には結構コストが掛かるものです。

今回の住まい 神奈川県横浜市・西本邸-光る天井の平屋 は、周囲を囲まれた敷地を逆手に取った、トップライトの活用が最大のポイントといえるでしょう。
敷地は狭くないのですが高低差があるために、実際に建物を建てられる部分は狭くなっているようです。

そこにほとんど平屋として作ることで天井高さを確保、トップライトと組み合わせて、囲まれていながら明るい空間を実現しています。
自然の通風はほとんど期待できませんが、周囲の環境を考えるとひとつの効果的な解決法といえるでしょう。
個室を最小限に抑えつつ、LDKを中心につながりを持たせることで、実際の面積以上の広さや開放感を確保していました。
都市型のコンパクト住宅として、平屋と天井の高さを最大限に生かすプランは、一般的な住宅つくりにも参考に出来そうなまとめ方だったといえそうです。

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