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鉄筋コンクリート(RC造)住宅は、構造の種類によっていくつかの種類に分けられます。
その中でも現在の鉄筋コンクリートの住まいを作る構造の主流は、ラーメン構造壁式構造の2つです。

RC構造1

ラーメン構造は、柱と梁で全体を支えます。(上図では壁と床を省略しています)
柱の間隔を比較的自由に設定できるので、広い空間を作ることに適しています。
しかし柱や梁の断面が大きくなるので、平面計画や断面計画によっては柱や梁が邪魔となる場合も多くなってしまいます。
外壁はコンクリートの壁(と窓)で囲む場合が多いのですが、吹き抜け部分などにカーテンウォールと呼ばれる自立する大きなガラス窓を作ることもあります。


壁式構造は、壁と床や屋根で建物全体を支えます。
構造的には壁と屋根や床だけというシンプルで合理的な作りとなりますが、壁同士の間隔に制限が出てくるのであまり大きな空間は作ることが出来ません。
しかし一般的な大きさの住まいであれば、ほとんど問題にはならないでしょう。

また壁式構造の鉄筋コンクリートは、強度を確保しやすいところも特徴です。
普通にコンクリート壁を作るだけで、建物に必要とされる強さを大きく越える強さを備えることも少なくありません。


また壁式構造の一部に柱と梁を作って広い空間を確保したり、ラーメン構造の壁部分を補強して柱を小さくするなど、ラーメン構造と壁式構造の長所を組み合わせた構造とする場合もあります。


他にもいくつか構造の種類があります。

RC構造2

RC構造3

アーチ構造は石橋などにも利用されていた構造で、アーチ状の梁を並べて構造とすることで強度が高い構造となります。
しかし壁と天井が曲線となるので、室内の使い方や窓の取付けや仕上が難しくなります。

シェル構造には、ここで図示した以外にも色々な作り方があります。
卵の殻に代表される曲面状の板の強度の強さを利用した構造で、ドーム構造が昔からある形です。
構造的に力の伝わり方の効率がいいので板を薄く作ることが出来るので、比較的軽い構造となります。
しかし力が集中する部分(上図では足元部分)が出るので、ここを支持する部分を丈夫に作ることが必要となります。
そこで、住まいとしては採用しにくい構造となります。

アーチ構造とシェル構造はRC造の建物としては比較的重量を軽くすることが出来ますが、型枠を曲面で作る必要があるので作ることが難しくなります。
さらに曲面の足元まわりが低くなり無駄になることも多くなるので、住まいでは採用しにくい構造といえます。


フラットスラブ構造は、柱と床面のみで構成されます。
床面を板状としても強度を保てる構造とすることで、梁をなくしたものです。
梁がなくなるためにすっきりした空間を作ることが出来ますが、床の厚みがかなり厚くなります。
床が厚くなるので中空(ボイドスラブ)とすることで、構造体の軽量化を計ります。
また柱と床面の接合部分が弱くなりやすいという弱点があるので、施工時に注意が必要となります。


このような構造は、規模の小さな住宅ではあまり採用されない構造です。
しかし自由で独特な空間の為に、あえてこのような構造を利用することもあります。
鉄筋コンクリートの住宅は通常構造計算を行うので、しっかり構造計算してミス無く作った住宅であれば、どの構造でも問題はありません。

鉄筋コンクリート住宅のつくり方 構造の種類 基礎部分

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住まいづくり研究室                            2012年10月6日更新
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