木製のドアでは、ドアノブやドアハンドル部分の緩みやガタツキと、ドアを動かす際のガタツキや床を擦るトラブルが多いものです。
ドアノブやハンドルの緩みやガタツキについては、取付部分のネジの緩みによって起こる場合がほとんどです。
ネジが外側から見えていれば、ドライバーで締め直します。
ネジが見えていないドアノブは、まず、ドアノブやドアハンドルを外し、カバーを外してネジを締める必要があります。
1.小さな穴にピンや針金などで中のばねを押して、ドアノブやハンドルを外します。
2.丸座(ドア面についている平らな部分)にある切り込みにマイナスドライバーを差し込んで、ドライバーを起こすと外れます。
この際はドアに傷が付かないように、ゆっくり力を入れることがポイントです。
丸座が外れたらネジが見えるので、緩んでいたら締め直します。
ゆっくり力を入れるのがポイントで、力を入れすぎるとネジが効かなくなる場合もあるので注意しましょう。
元に戻す際は、はじめに付いていた向きと同じ向きになるようにして元に戻します。
ネジを回しても空回りする場合、ネジ穴に合わせてカッターナイフなどで削った割り箸を埋め込み、余分な部分をカットします。
そしてキリで下穴を開けてネジを締めれば、しっかり締まるはずです。
ネジは締めた手ごたえがあって、ネジと板の隙間が無くなれば十分です。
締めすぎると、すぐに空回りするようになるので注意しましょう。
ネジを締め直してもガタツキが直らない場合は、ドアノブ自体のトラブルが考えられますから、専門の業者を呼んで修理してもらいましょう。
ドアのガタツキや、ドアが床を摺る場合、丁番(蝶番)の取り付け部分が緩んでいることが主な原因です。
まずはじめに、ネジの緩みを締め直してみましょう。
丁番は一つのドアに2つか3つ付いていますから、全ての部分でチェックします。
丁番のネジが左右で同じ数なら全てのネジが取り付け用なので、全てのネジを締め直します。
左右で数が違う場合は、扉の位置の調整機能が付いた丁番なので、丁番面のプレート部分に直接取り付いているネジのみを締め直しましょう。
調整用のネジは少し引っ込んだ形で、表面のプレートより奥の部分に付いている丸い頭のネジなので、よく見ると分かります。
ネジを締めなおしてもドアを動かす時のガタツキが直らない場合は、専門の業者に修理を依頼しましょう。
丁番のネジを締めなおしてもドアが床を摺る場合は、ドアの下側についている丁番とドア枠の間に厚紙を挟むことで直る場合もあります。
まずドアとドア枠の上部の隙間とドア下の隙間の差を確認して、上部の隙間が床下より広いことを確認します。
ドアとドア枠の上部に隙間が見られない場合は、ドアや枠自体の変形や床の変形が考えられますから、こちらも業者に修理を依頼しましょう。
ドア上部の隙間が大きければ、丁番がずれていることになります。
まずドアを開いて、ドアの下に新聞などを挟んで、ドアが下がらない用に固定します。
ドアの下側の丁番とドア枠を固定しているネジを外し、丁番のサイズに切った厚紙を挟み、元のように丁番を取り付けます。
厚紙の厚さは、床とドアの隙間によって調整が必要です。
厚みを変えて、何度か試してみることが必要になる場合もあります。
調整機能付きの丁番の場合、調整用の丸い頭のネジを回すことで調整して直す事もできます。
しかし、どのネジを調整して良いか分からない場合も多いので注意が必要です。
はじめにネジの位置を紙などにスケッチし、ネジを回した部分と回した方向や回数を記入しながら調整しましょう。
いざというときに、元の状態に戻せるように調整することが大切です。
一度に色々なネジを調整すると混乱します。
一つのネジを動かしたら、そのたびにドアの開き方がどのように変化するのか、確認しながら調整を行いましょう。
ネジを外す場合には、ドアが急に動くこともあります。
そこでネジを外す際には、怪我をしないように注意しましょう。
また必要な部分以外のネジを外すと、ドア全体が外れたりして危険ですから、外すのは必要な部分に限定します。
ドア下の隙間がなくなるように取り付けた後、ドア枠の上部にドアが引っかかるようだと、原因は別の所にある可能性が高いので、厚紙を外してから専門の業者に修理を依頼しましょう。
ここで必要な工具やパーツ