メールマガジン こだわりの住まいを上手に創る 第0154号 の内容です。
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住まいづくり研究室 メール便
第0154号 2011年12月09日
住まいづくり研究室 http://www.ie-erabi.com
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住宅の新築から、リフォームやインテリア選びまで、
住まいを上手に創り、活用するための情報をお届けします。
現在のテーマは鉄筋コンクリート住宅つくりです。
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■RC住宅の衛生設備工事
RC住宅では、配管がコンクリートの中に埋まってしまうことが多くなります。
配管用のスペースを別に確保しておくと、室内が狭くなったり、
工事費が増える場合も多くなります。
そこでコンクリートの中に配管を埋め込むことが多くなるのです。
基礎部分のコンクリートの厚みも大きく、鉄筋も多くなるので、
工事中に外部につながる配管を変更することも、難しくなります。
工事中の配管の変更には、木造住宅ほどの自由さがないので、
配管位置をしっかり決めておくことが大切なのです。
衛生設備は、住まいの使い勝手の良さや快適さを考えると
結構大きなポイントとなります。
キッチンや洗面所やトイレなど、触れて使う部分が多いので、
快適で清潔に使えることが重要なのです。
衛生設備機器は、新しい機能や性能を持った機器が盛んに開発されています。
毎年新しい機器が発売されているような状態です。
そんな入れ替わりが激しい状態なので、
設計の段階で選んだ製品が、
工事の段階ではモデルチェンジが行なわれていることも少なくありません。
ですから、工事が進んできて衛生機器の最終確認を行う場合は、
最新のカタログを見ながら行なうことが大切です。
自動でふたが開くトイレや電動昇降の吊り戸棚など、目新しい製品を選ぶ場合は、
コストパフォーマンスを重視しましょう。
新しい機能を持った製品は、性能に対してコストが高い傾向があります。
しかし、1−2年も経つと、
同じ機能を持った製品のコストが一気に下がることも少なくありません。
その上に洗練されてくるので、
使い勝手が向上した上にトラブルも減っていることが多いのです。
つまり、最新の機能を持った高価な製品より、
機能が安定してコストが安くなった製品の方が、お得なのです。
また最近ではトイレやシャワーの節水性能も高まっているので、
節水性能のチェックも欠かせません。
また衛生設備機器は、住まいの他の部分に比べて、
寿命が短いという傾向もあります。
そこで新築の後10年位してから、
設備機器のみを交換するという場合も多くなります。
その際に、交換しやすいつくりとすることも大切なポイントです。
複雑で狭い場所に設備機器を押し込んでしまうと、
設備機器の交換の為に、周囲まで改装が必要になることもあります。
ですから、設備機器周りはシンプルな作りが基本となるのです。
また、この寿命の短さを活用して、
新築時には安い設備機器を使用する方法もあります。
安い機器でも、有名なメーカーの製品であれば、
通常使用する機能についてはまったく問題はありません。
また、古くなって設備機器を交換する際に、
新しい機能を持った設備機器に交換すれば、
住まいのリフレッシュにもつながります。
衛生設備機器は、安定した機能を持った機器を選ぶことと、
機器交換を考えたつくりとすることがポイントとなります。
機能とコストのバランスを考えることが、
コストパフォーマンスの高い住まいづくりには欠かせないのです。