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第0138号

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メールマガジン  こだわりの住まいを上手に創る 第0138号  の内容です。

 

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          住まいづくり研究室 メール便

                       第0138号 2011年08月19日

       住まいづくり研究室   http://www.ie-erabi.com
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     住宅の新築から、リフォームやインテリア選びまで、
    住まいを上手に創り、活用するための情報をお届けします。
       現在のテーマは鉄筋コンクリート住宅つくりです。
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■壁式構造とラーメン構造

住まいを鉄筋コンクリートで作る場合、
柱と梁で住まいの強度を保つラーメン構造と、
壁と床や屋根の板で強度を保つ壁式構造の2つがあります。
それぞれに特徴があるので、紹介しましょう。


まずラーメン構造は、柱と梁の組み合わせとなります。
考え方としては木造住宅の柱梁と同じなのですが、
柱は梁の太さが、かなり大きくなります。
柱で400mm角くらい必要で、
梁も高さが500mm幅が300mmほどになります。

ラーメン構造の一番の特徴は、開口部分が広く取れることで、
柱と梁の間を、全面ガラス窓にすることも可能です。
柱の間隔は6mほどまで広く出来るので、
広い空間を作りやすいところも特徴といえるでしょう。

しかしラーメン構造を採用する場合、柱の大きさには注意が必要です。
かなり大きい柱となるので、
部屋の割り付けによっては邪魔になることもあります。

コンクリート壁の厚みは150mmほどで、木造の壁より厚くなります。
しかし室内の壁は薄く出来るので、
壁の厚みによる無駄な部分を住まい全体で考えると、
木造と同等といえるでしょう。


壁式構造は、丈夫なコンクリート壁と床や屋根を組み合わせるつくりです。
床と壁を面として作る、ツーバイフォーに似た作りともいえます。

壁式構造がラーメン構造より良い所は、大きな柱や梁が出ないことです。
壁の厚みで強さを確保しているので、柱や梁を無くせるのです。
その分、部屋の割り付けが自由になります。

また壁の量が普通にあれば、強さが高めとなるところも特徴です。
通常必要とされる強さより かなり丈夫になるので、
地震などの際に住まいが壊れにくくなります。

木造住宅よりも広い空間を作りやすいのですが、
ラーメン構造と比べると、広さに制限が出やすくなります。
また壁を全面開口することも難しくなり、
袖壁部分や梁の代わりの壁部分が必要となります。

コンクリート部分の壁の厚みは180mm以上必要です。
コンクリート壁以外の部分はラーメン構造同様に薄くできるのですが、
通常の大きさの住まいでは、
室内の壁の一部をコンクリート壁とする必要が出てきます。
この屋内のコンクリート壁はリフォームなどの際には移動できないので、
注意が必要です。


鉄筋コンクリートの住まいを作る際に、
ラーメン構造と壁式構造とでは、かなり計画に違いが生じます。
ラーメン構造は開口部分を大きく出来る点と、
広い部屋を作りやすいという特徴がありますが、柱が邪魔になります。

壁式構造は丈夫な作りで柱を無くせますが、開口部分が制限されたり、
室内に移動できないコンクリート壁が必要となります。

鉄筋コンクリートの住宅としては、
壁式コンクリートの方が大きな柱が無いので計画しやすくなります。
しかし大きな開口部分が欲しい場合や、
広い部屋を作る場合はラーメン構造が有利です。
住まいに求める内容に応じて、
2つの構造からひとつを選ぶことが大切なのです。

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