メールマガジン こだわりの住まいを上手に創る 第0131号 の内容です。
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住まいづくり研究室 メール便
第0131号 2011年07月01日
住まいづくり研究室 http://www.ie-erabi.com
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住宅の新築から、リフォームやインテリア選びまで、
住まいを上手に創り、活用するための情報をお届けします。
現在のテーマは鉄筋コンクリート住宅つくりです。
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■鉄筋コンクリート造の住まいづくり
今回から鉄筋コンクリート(RC)造の住まいづくりを連載開始します。
鉄筋コンクリート住宅には、高級で丈夫というイメージがあります。
基本的にそのイメージは正しいのですが、異なる部分もあります。
そこではじめに、鉄筋コンクリート住宅の基本的な内容を紹介しましょう。
鉄筋コンクリートは、圧縮に強いコンクリートと引張りに強い鉄筋という、
お互いの長所を利用した構造で構成されます。
合板や鉄板を型枠として、壁や柱などの形や厚みを決め、
その内部に鉄を棒状に加工した鉄筋を一定の間隔で配置して、
さらにコンクリートを流し込むという手順で作られます。
コンクリートが固まるまで数日間そのままで固定、
固まったところで型枠を外し、構造部分を含む外形ができます。
その後、必要に応じて外装や内装を行い、
さらにキッチンなどの設備を取り付けて、RC住宅が完成します。
鉄筋コンクリート住宅には、造形が比較的自由になるという利点があります。
型枠が作れ、鉄筋を配置できる形なら、曲面なども作ることが可能です。
またコンクリートは火に強く、鉄筋が錆びることを防ぐ効果もあります。
コンクリートの脆さを鉄筋が補強、
鉄筋の錆びやすさをコンクリートがカバーするという、
お互いを補い合う形で使用しているので、
全体で見ると耐久性が高くなるのです。
欠点は重量が大きいことで、地盤が弱い場所や階数が高くなる場合では、
高価な杭基礎が必要になる場合もあります。
作り方自体はシンプルなのですが、快適な住まいとして完成するためには、
色々な仕上材料の取付部分がポイントとなります。
またコンクリートの断熱性能はさほど高くはなく、
さらに熱を蓄えてしまうので、一旦暑さや寒さを蓄えると、
そのまま長い時間続いてしまいます。
寒いと底冷えを感じやすく、
暑いと夜になっても暑いままとなりやすいのです。
そこで断熱を行うにも、RC住宅に適した配置が必要となります。
鉄筋コンクリート住宅は、木造の住宅とは様々な部分で異なります。
そこで快適な鉄筋コンクリート住宅を作るために、
毎回ポイントを絞って、詳しく紹介していきます。