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第0006号

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メールマガジン  こだわりの住まいを上手に創る 第0006号  の内容です。

 

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          住まいづくり研究室 メール便

                       第0006号 2008年 7月 4日

       住まいづくり研究室   http://www.ie-erabi.com
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このメールマガジンでは、住まいづくりに流れに従い、約1年かけて、
実際の住まいづくりの手順に従った実践形式でお伝えします。

さらに、住まいづくりの為になる情報や建築関係のニュースの中から、
気になるニュースや為になる情報を厳選して掲載します。
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■木造の住まいづくり PART6

今回は建築家決定のポイントです。

住まいづくりの最大のポイントは建築家を決めることです。
これさえ上手くいけば、住まいづくりのほとんどすべてが上手くいく
といえるほど重要なのです。

前回の 建築家探し にしたがっていけば、
何人かの建築家がリストアップされているはずです。

その中で、実際に依頼する建築家を一人に決めなければなりません。
数人に絞った時点で、実際に会って話をすることが重要です。
ほとんどの場合、会って話をするだけでは費用は発生しません。
一人一人とじっくり話をしてみましょう。
(有料の場合は、よほど気になる建築家以外はリストから外しましょう)

会うときに一番考えることは、話がしやすいことです。
言いたいことが言えない相手だと、疑問点や不安な点を聞きにくくなるので、
住まいづくりが上手くいかない可能性が高くなります。

建築家には、カッコいいとかセンスがいいとかいうイメージもありますが、
実際にカッコいい格好をしている建築家や良いクルマに乗っている建築家は
それほど多くありません。
自分の見た目より、建築を作ることに集中したい建築家も少なくないのです。
よほど嫌な格好でない限り、見た目などで選ぶことは控えた方が良いでしょう。


全ての人とじっくり話をしてから、最終的に一人に決めることになります。
他の人を選ばないことが気になると思いますが、
建築を設計していれば、話をしただけで終わってしまうことも少なく
ありませんから、さほど気にする必要はありません。
どうしても気になる場合は、お土産に丁寧なお断りの手紙を添えて送れば、
逆に喜ばれることもあります。


その一人の建築家を決めるポイントは、ずばり、
  一番印象が良い建築家
です。
そんなの当然と思われるかもしれませんが、
デザインや話の上手さや格好でなく、
話をしていて気が合うことが一番のポイントなのです。

住まいを作る場合、設計から住まいの完成までに長い期間と
長い打ち合わせの末にようやく完成するものですから、
話をすることが嫌になると、住まいの質も落ちてしまいます。

先入観無しに会った人の最初の印象というのは、結構当たる場合が多いので、
その感覚を信頼するということです。

住まいづくりには話し合いを中心に進めていくことになるので、
話しをしていて気が合うことが、一番重要視されるべきポイントなのです。
話がスムーズに行なわれれば、
住まいのイメージを伝えることもスムーズとなります。


建築家を選ぶことは、親友を選ぶ(つくる)ことに似ています。
住まいという一生に一度あるかないかの大きな買い物を任せる相手ですから、
心から信頼できる人を探すことが最大のポイントなのです。


私のサイトでは 建築家を選ぶ際にネガティブな部分での注意点を、
建築設計者はどんな点に気をつけて選べば良いのか としてまとめています。 
  http://www.ie-erabi.com/kent/tyuui.html
この中の事柄が特に目立つ建築家には要注意です。


    次回は、住宅設計のはじめに の予定です。


■住まいの情報

既存不適格建築物と違法建築物
この二つを読むと、一見、どちらも同じ建物に感じてしまいます。
しかしこの二つはまったく違うものです。

建てた当初は法規に適合していた建物で現行の法規に適合していない建物を
既存不適格建築物と呼びます。
年月が流れて法規が変わったために法規に適合しない事になっただけなのに、
不適格という烙印が押されてしまう、酷い呼び方といえます。
まるで自分が、違法な行為で建物を作ってしまったかのように
感じてしまいます。

違法建築物は、元々法規に適合しない建物を勝手に作った、本当に法に反する
行為による建物です。
特に悪質な違法行為に対しては、改善命令や、
最悪の場合は強制撤去が行なわれます。

既存不適格建築物には、細かい部分まで見てしまうと、
かなり最近の建物も含まれてしまいます。

自分達が作った法規を時代に合わせて変更して、
その法規に適合しなくなったからといって、それまで合法だった建物を
既存不適格と呼べてしまう神経には、かなり疑問があります。

しかも、この呼び方は、どこが悪いのかまったく分からない呼び方です。
一括りで呼んでしまうために、ちょっとした部分が法に適合しないのか、
構造の重要な部分が法規に適合しないのか、分からないのです。


クルマの排気ガス規制には、○○年式排ガス基準適合という表記があるので、
どの程度環境に悪影響を与えているのか、一目瞭然です。

建築でも
  ○○年度建築基準法準拠
という言い方がまともな表現といえるのではないでしょうか。

それを登記簿などでも明記していれば、きちんと記録に残ります。
それを元に、最近話題の耐震補強を勧める資料にもなるはずなのです。

地震による力は、新しい大きな地震が発生するたびに改良されてきたという
経緯があります。
これからでも、このような表記を使っていけば、
将来新たな基準が出来たことによる、耐震補強が必要になった際に
貴重な資料となるうえに、人の気分を害しない呼び方になると思うのですが。

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