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木造の外壁工事の概要と注意点について紹介します。
各外壁仕上については他のページで紹介しているので、ここでは下地に関することを中心に考えましょう。

土壁下地
漆喰仕上の下地で、最近ほとんど見かけなくなった工法です。
小舞下地(竹を縦横に組んで縄で編んだ状態)の上に、寝かせた土(少し醗酵させたような状態の土)とワラを混ぜた物を塗ることで漆喰仕上の下地とします。
断熱性能があり火にも強いので城や蔵などの壁にも多用されてきた物ですが、現在では手間(コスト)がかかり出来る左官さんも少なくなってきています。


モルタル下地
漆喰や塗り仕上げや吹付塗装仕上の下地となります。
木ずり(バス板)に防水紙(アスファルトフェルトや防水通気シート)をきちんと貼った上にリブラスやワイドラス(金網)を貼り、その上からモルタルを塗っていきます。
錆び防止の為、ラスには亜鉛メッキ品を使用したほうが良いでしょう。
外壁ではラスボードは使いません。

外壁通気工法の場合は、胴縁に通気出来る切込みを作ることが重要です。
寒い地域で多用される外断熱工法を温暖な雨が多い地域で使う場合、内側に隠れてしまう木部分の乾燥に気を配る必要がでてきます。
モルタル下地は手間がかかるので、土壁ほどではないですが最近では少なくなってきた工法となっています。


胴縁下地
木板やサイディング、金属板仕上の下地として使います。
胴縁の下に防水紙(アスファルトフェルトや防水通気シート)を貼ります。
外壁通気工法の場合は、胴縁に通気出来る切込みを作ることが重要です。
最近主流の外壁下地で、耐力壁ボードの上にも使用します。


以上が外壁下地のつくり方の概要で、注意すべき点は防水は下地でしっかり止める必要があり、防水紙をきちんと重ねて、たわみ無く貼ることが重要だと言う点です。
上にサイディングを貼ったり防水塗装をするから適当で良いというのは間違いで、最終的に水を防ぐのは防水紙部分なのです。
このあたりは、屋根のアスファルトルーフィングと同様です。
特に通気工法では防水紙がたわみやすいので、施工にはより注意が必要となります。

そして仕上で重要な部分は仕上材の継ぎ手部分や窓廻りで、下地の防水紙をしっかり巻き込んだ上で、仕上との隙間をしっかりとコーキング処理する必要があります。
現場では、防水紙の貼り方とコーキング部分(これは仕上工事が終わった頃ですから最後になります)に注意してチェックしましょう。

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住まいづくり研究室                                      2012年10月19日更新
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