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木造の電気工事の概要と注意点について紹介します。

配線工事
配線は必要以上な引き回しを少なくする事と、配電盤からコンセントまでを直接つなぐことが大切です。
湿気がある場所の配線の接続部分は、絶縁テープで隙間無く巻くことも大切です。
接地(アース)工事では、必要な太さの配線を必要な深さまできちんと埋めることが必要です。
また配線を金網や釘などで傷めないように、釘打ち場所に注意したり、保護管を使って保護することも必要となる場合があります。

工事段階で大事なことは、適切な配線をすることと配線を傷めないことです。
これは工事中にはっきり確認できるのは保護材くらいですが、気になる場合は接続部分をどう処理するのか等を質問してみることで注意を促すと、より気をつけて施工してくれるはずです。
逆にそれでも反応が無い業者は工事全体がいい加減な事も考えられますから、設計者にしっかり確認してもらいましょう。


照明器具工事
照明の場合は、とりつけ部分の強度を確保すること、埋め込み型の場合は断熱材との位置関係に注意が必要となります。
軽い照明の場合は、普通の下地部分に取り付ければ強度を確保できますが、重い照明の場合は下地を補強したり、梁など構造材に直接取り付けるなどの対策が必要となります。
一般の住宅で補強が必要なほど重い照明を使うことは少ないのですが、利用が少ない故に重い照明を使った場合に補強を忘れることも多くなるのです。

埋め込み照明の場合、機種によって断熱材を切り込む必要があるものと、断熱材の下に配置できるものが有ります。
断熱性能を重視する場合は、断熱材下に配置できるタイプを選んでおく必要があるでしょう。
設計者が忘れていることも有りますから、設計段階で確認しておくことも必要です。


空調工事
空調の場合は、結露水に注意することと、取付下地に合板など強度のある物を使用することです。
空調が必要な空間の広さによっては、200V電源の使用も検討します。
これは設計段階での注意事項ですが、最近では200V引き込みでも電気代はそれほど高くないので、空調機器の効率や容量を考えると200Vが有利な場合もあります。

クーラーに接続する排水管は勾配に注意して、機器の取付もきちんと水平に取付けないと、空調機からの結露水を上手く排水できないこともあります。
特に機器の水平は、ちょっとしたことでずれてしまうので特に注意が必要となるのです。
取付下地の補強については仕上表にも記載してある場合もありますが、経験が少ない設計者は忘れがちなので注意しましょう。
現場で確認できることは、下地補強くらいでしょうか。
勾配等のチェックは見て明らかに傾いていれば分かりますが、実際の確認はしにくいので、設計者に確認してもらった方が良いでしょう。


通信関係工事
最近では電話線、TV配線、光ケーブルなど、通信関係で必要な工事の種類が増えています。
配線自体は上記の配線で書いた事と同様に傷をつけないことが重要なのですが、それに加えて、電源線等の強電設備の配線とはできるだけ離して配線を配置することが必要です。
光ケーブルは別として、電話線やTV配線は近くにある電源配線から雑音を拾うこともあるので、可能な限り離して配線することが大切なのです。
またIHヒーターや電子レンジや空調機など、強い電気を使用する機器から離して配線することも重要となります。
離すといっても10cmくらい離せば実用上は問題ないので、線同士を接触させないように注意するということです。

電話線とTV配線は束ねて配線しても、お互いの発する電磁波は弱いので影響は少ないといえます。
現場でチェックする場合は、壁を貼る直前の電気配線が終わった頃に行いますが、現場での確認はタイミングを合わせることが難しいので、設計者に確認してもらった方が確実でしょう。


電気設備に関しては、現場で確認するよりも設計段階で注意して設計することがより重要となります。
また設備関係については設計者の現場でのチェックが甘い人もいるので、現場での注意事項等を打合せの中で質問し、設計者に設備に対する意識を向けさせることが必要になるかもしれません。

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住まいづくり研究室                                      2012年10月19日更新
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