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健康的に住む為に注意することの中で、アスベストに関することをまとめてみました。

新築の場合、現在では建材などには使用されていないので、問題は起きません。
問題となるのは、リフォームする場合や既存の住宅に使用されている場合です。

元々アスベストは、断熱材や板状建材の補強材やモルタルの混和材、配管の補強材等として使われてきました。
昔、理科の実験で使っていた 石綿付金網 の石綿も同じ物です。
基本的には昭和50年に廃止されましたが、材料の中に少ない割合で含むことは許可されてきました。
近年問題となって ようやく改善が進み、現在の建材ではほとんど使われていません。(規定量の範囲内で微量使われることはあります)


そこで今住んでいる住宅にアスベストが使ってある場合に、そのアスベストが問題となるのか、という点が気になります。
表に出ていないアスベストが体に影響を及ぼすことはまずありませんが、その見えていない部分に換気扇等がついていて、風が出てくる場合には確認が必要となります。
また隙間が大きい場合にも、強風などの際に漏れ出ることがあります。

アスベストが表に見えている場合、飛散しやすい状態であるか否かが重要となります。
断熱材としてアスベストを吹き付けている状態の場合(昔の駐車場などで見かける梁についている綿みたいな物)は、早期に撤去する必要があります。
固まっている状態では飛散しにくいのですが、古くなってくると固めている材料が劣化して、アスベストが飛散しやすい状態となるからです。
問題となる材料はもう既に古くなっているはずなので、早急に対処する必要があります。

除去する前に、本当にアスベストなのかを確認することも大切です。
同じような見かけでも、アスベストを使っていない場合もあるからです。
調査を行う場合は、住んでいる地域の役場(県庁等)のホームページで探すと、たいていの所で情報を掲載して有ります。

板状の材料や左官材に混ぜて使われている場合、石綿の使用が判断しにくいことが問題といえるでしょう。
板状の材料はたくさんの種類がありますし、左官材に至っては現場で混ぜることも多かったからです。
そこで状況確認として、現在の仕上材の表面が簡単に粉がおちるような状態か否かを確認します。
粉が落ちなければ飛散する可能性も低いので問題ありませんが、落ちるようだったら仕上に石綿を使ってあるか否かを確認する必要があります。
この落ちる状態のとき調査を行い、石綿が含まれていたら飛散防止の塗料を塗ったり、仕上を撤去したりする対策が必要となります。

リフォームを行なう場合、アスベストをきちんと調査して対応してくれる施工業者に頼むことも大切です。
撤去工事をする場合が一番アスベストが飛散しやすい状態となりますから、雑な工事を行うと工事中にアスベスト被害を被ることになりますし、改修後 しばらくは、室内にアスベストが飛散してしまうことになる可能性もあるからです。
心配ならば、改修後しばらくは換気を頻繁に行うようにすれば、万が一残っているアスベストを室外に放出することが出来ますし、シックハウス対策にもなります。

いずれの場合にしても、きちんとした調査と本当に必要な場合のみ対策工事を行うことが重要です。
撤去が必要ない状態のアスベストに無理に手を加えると、アスベストが外部に飛散してしまう事にもなりかねません。

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住まいづくり研究室                                      2012年9月6日更新
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