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間取りについて考えてみましょう。

部屋数について


  1室、5室、6室、7室、9室

小吉
  2室


  3室、4室、8室


これについては、根拠がまったくわかりません。
昔の住宅に多かった田の字型プランだと4室は多かったと思われるので、より大きな家をという願望が含まれていたのかもしれません。
1室の吉は、神社などに対するイメージでしょうか。


住宅の中央について

本宅の中央通りが空地となる構えは大凶。
コタツ、囲炉裏を家の中央に設けると大凶。

これは中庭を造ると湿気が多くなり、建物が傷みやすいので嫌われたのでしょう。
また中央で火を使うと、火事の被害が大きくなったり換気を行ないにくいために出来た考えだと思われます。
特に換気については1酸化炭素中毒の恐れがありますから、考え方としてはかなり重要です。
逆に中庭があれば中央で火を使うことも問題は無くなる訳ですから、毒をもって毒を制すみたいな考え方も出来るのではないでしょうか。

いずれにしても、最近の建物では、中庭を作るときは排水に気をつけて(排水を2系統つくり各々単独で十分な排水能力を持たせるなど)、火気使用室には換気扇(吸気口も大切です)を付ければ、特に問題は生じないはずです。
火事の点でも最近の住まいは、昔の住まいより火事が起こりにくくなっています。
最近では、コタツは電気となり囲炉裏はコンロへと変わっていますし暖炉も人気があるなど、火気を使用する所の換気に気を配ることが大切だということでしょう。
この耐久性を確保する考え方と換気を行う考え方を、吉としましょう。


間取りと配置に関すること

門から奥へ、次第に本宅が高く広くなっているのは大吉。
これは雨水排水の点と、敷地を広く取るということでしょうか。
最近の家では敷地が狭いので、あまり参考にはなりません。
また玄関を小さめに内部を広くすることによって、住宅内部においてこのような演出をすることは主流です。
門口からまっすぐ見通すところに、寝室を設けることは凶。
これは気分的にも落ち着きませんから、入り口近くの寝室には目隠しを付けることが多くなりますし、納得できる内容です。
ただ敷地が狭い現在では、これを実現しにくい場合もあります。
柱の四方に扉が当たる独立柱は凶。
これは、最近ではほとんど見かけない柱です。
昔の住宅に多い田の字型プランの真ん中の柱ですから、一番力がかかる柱に鴨居や敷居を付けると柱の強度が弱くなるためではないでしょうか。
梁と柱の仕口(接続部分)も四方差しと言う難しい形になりますから、問題が発生しやすかったのです。
出来れば避けたい形であることは確かでしょう。
階段を家の中央に設けることは凶。
これについては、根拠が良く分かりません。
主人の部屋を中央にという考えに反するからかもしれませんが、合理的な理由ではなさそうです。
ひょっとしたら、日差しが無く暗い場所での階段の上り下りは足元が危険だった為かもしれません。
照明機器が発達した現在では、問題ないでしょう。
物干し場を家の棟の上、井戸、かまどの上に設けることは凶。
これは煙で汚れるということでしょう。
落ちたら火事になったり、井戸から引き上げることが難しいので理由は理解できます。
現在では煙が出ても換気扇がありますから、物干し場の近くには台所の換気扇は設置しないということと同じです。
火事の危険を考えると、コンロの上に布巾をなどをかけておくことも避けるべきでしょう。
家に出入り口が1箇所しかないものは凶。
これは、大切な人が入る場所と不浄な物の出入口を分離する、という考え方からきているものだと思われます。
また火事などの際の、2方向避難を確保するという意味合いもありそうです。
しかし現在では衛生上の問題などはまず考えられませんから、気にする必要はないでしょう。
避難の点では掃き出し窓を出入口と考えられるので、1箇所だけの出入口の住まいを作ること自体が難しいのではないでしょうか。
南の窓や入り口に庇が無いと凶、また庇は深すぎると凶。
南側の窓や玄関については靴や傘などで湿りがちなので、水に濡らさず適度に陽射しが当たることで早く乾燥させるという意味がありそうです。
庇には玄関や窓に雨が吹き込まないようにする効果や、住まいを長持ちさせる効果があります。
しかし長すぎると庇の強度が得られなかったり、陽射しが入らなくなってしまうので、合理的な考えといえそうです。
本宅の西に離れ座敷があるのは吉。それが廊下でつながっていると大吉。
西日除けでしょうか、あまり合理的理由が見つかりません。
南や東に建てるよりは良いことだけは判りますが、建てることを勧めている点はちょっと理解に苦しみます。
廊下でつながっているのが大吉な点についても、便利さ以外には、かえって強度が弱く雨漏りの心配も多くなります。
ただ座敷を応接室と考えると、家庭から離れて仕事など難しい話を静かに可能な空間となりそうです。
座敷を備える住まいは立派な建物が多く、大きな家に対する憧れなのかもしれません。
隠居部屋を東南もしくは南に設けることは吉。
これは年長者を敬う、ということに尽きるでしょう。
孫が祖父母と一緒に暮らす時間が長い事も予想されますから、良い考えといえます。

細かく見て行くと、家相にはいろいろな条件があるものです。
この中でも採光などについては、今の住宅にも結構当てはまる部分があります。
逆に、昔の住まいとは大きく変わってしまった敷地や作り方の部分については、あまり参考にならない内容であることも分かります。

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住まいづくり研究室                                      2012年10月14日更新
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