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物件196 隣の部屋に行けない家

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劇的!ビフォーアフター 物件196 隣の部屋に行けない家 で出てきたアイデアをチェックしましょう。

 

今回の劇的!ビフォーアフター 物件196 隣の部屋に行けない家 は、過去に一回 番組でリフォームされた家が隣の家を購入して、その二つをつなぐリフォームです。
前回リフォームされた住まい部分は、物は増えていますが綺麗に丁寧に使われています。
新たに購入した隣の古い町家は、風情があるつくりですが道路から下がった部分が玄関で段差が大きく、きつい階段や低い2階の天井など、使いにくく暗い作りの町家です。
既存の住まいとは水廻りが間に入っているので、つながりもありません。
既存の住まいとのつながりや段差の解消など、重大な問題がある部分を如何に解決してくれるか、楽しみです。


町家部分の解体がすすみ、さらに前回リフォームした水廻り部分も解体しています。
ベランダ部分も撤去して、町家部分とつながる部分を確保するようです。

解体が済んで、基礎をコンクリートで補強です。
さらに隣の町家がなくなったことによる構造部分の弱さを、しっかり補強しています。
撤去したベランダ部分でつなぐことで、2階でもつながります。

2軒がつながった部分に風呂場を設置しています。
そして玄関の段差部分を撤去、玄関の床を道路と同じくらいの高さに調整です。

屋根材も撤去して、緩やかな曲面の屋根下地を作り出しました。
鬼瓦付の日本瓦を使用したムクリ付き屋根で、町家の懐かしい雰囲気を再現。
うだつや虫籠窓も復元して、小さいながら趣のある外見の町家となりました。

2軒の間には1坪ほど減築して坪庭を設置、明かりと緑を住まいに取り入れます。
細長い2軒の住まいの真ん中に、新たな水廻りと光を取り入れる坪庭が完成しました。
長い廊下を気にさせない、アイポイントにもなります。

廊下に沿って長く続く収納部分に分厚い合板に手摺を取り付けた建具を作り、扉の取っ手と手摺を兼ねるアイデア手摺が付きました。
手摺の形状が寄りかかりやすい形なので、普通の丸い手摺よりも効果的です。

坪庭にはステンレスの円柱を切り取った灯篭が付きました。
上部に物を置けるつくりで、2階のベランダからロープで引っ張り上げる際の置き台となります。
ヨットに使う滑車の金具で、かかる力を少なく洗濯物を2階に上げることが出来ます。
海でも使える耐久性に優れたものなので、アイデアだけでなく実用性も高いものですね。
そのベランダ部分の一部は緑化して、庭を生み出しました。

リフォームが完成して、正面部分は町家の趣のあるたたずまいとなりました。
格子戸や漆喰壁や黒い杉板貼り壁などを活用して、風格さえ感じられます。

玄関部分は古い石段を踏み石に活用して、腰掛や使いやすい高さの収納も備わります。
上部の吹き抜けは丈夫な小屋梁を見せる天井で、開放感と安心感を与えてくれます。
階段は合板を活用して、安価に仕上げていますね。

玄関の先は両親の寝室、2つのベッドでゆったりした空間となります。
ペットの居場所を確保した収納部分や、坪庭の明かりや収納の手摺が効いた、狭いながらも豊かな寝室です。
トイレが近く、2つに仕切ることも可能な、機能性も備えています。

洗面所や浴室も広くなり、バリアフリーの水廻りに大変身です。
その先には、以前リフォームしたダイニングキッチン部分につながります。

2階はベランダに面した部分が窓となり、小屋を見せる天井で高さを確保しています。
天井が低すぎる部分は階段と玄関の吹き抜けとなり、その吹き抜けとは障子で仕切ることが可能です。
収納やミニキッチン付きなので、2階だけでもくつろげるスペースとなりました。
広い座卓にも組み替えられるテーブル付きで、2階の使い方も広がりそうです。

そこから出られるベランダにはウッドデッキと芝生の屋上庭園が付いて、物干しとしてだけでなく庭としても立派に使えます。
下部の坪庭から洗濯物を上げる滑車もここに付きます。
洗濯籠の形にくりぬいたベランダ手摺の切込みが、デザイン面でも面白みがあります。
大人だけの住まいなので、通常は安全面でも問題はないでしょう。


劇的!ビフォーアフター 物件196 隣の部屋に行けない家 は、前回のリフォームと同じ匠による設計がポイントとも言えそうです。
前回リフォーム部分にも適度に手を加えることで、2つの建物が見事につながりました。
またバリアフリーや物干しに使われているアイデアも、便利で応用できそうな内容でした。

古いしっかりした作りの町家は、梁など材料の見事さを見せるだけでも、良いインテリアとなります。
細長い住まいでは小さな坪庭でも大きなポイントとなることも教えてくれた、伝統デザインと使いやすさのバランスが取れたリフォームだったといえそうです。

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