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劇的!ビフォーアフター 物件175 タイムスリップする家 で出てきたアイデアをチェックしましょう。

 

今回は、駄菓子屋の店舗兼住宅を改修して、2世帯住宅へのリフォームです。
1階はバリアフリーのリフォームが行われています。
しかし2軒をつないだ作りなので、2階には階段や段差やあって非常に使いにくくて危険な状態となっています。
階段を使いやすく 段差を解消することが基本で、その上でいかにおばあちゃんや孫が使いやすいユニバーサルデザインとするのか という点がポイントとなりそうです。


解体してみると、土台が腐り柱が宙に浮いているところさえあります。
さらに2軒のつなぎ目には隙間が見えます。
そこで大事な部分には基礎を新たに作り、土台や柱を入れ替えました。
2階の段差も梁を新設して調整します。

2軒をつなぐ部分の屋根も撤去して、屋根を高くした上でトップライトを設置しました。
接続部分が谷になる点はかなり気になりますが、暗い住まいに明るさを取り入れるには有効かもしれません。
ただここまで上げるのであれば、もう少し上げてハト小屋にすれば、より効果的な通風や暑さが少ない明かりが確保できるかもしれません。

階段は四角いパーツの組み合わせで、宙に浮かせた格好です。
補強を兼ねた面白い階段の作りといえるでしょう。
2階へ上がる途中が2つに分かれ、夫婦のスペースと和室スペースに別々のアプローチとなります。
和室スペースは昔の雰囲気のままでおばあちゃんが主に利用する空間で、住まいの広さを上手に活用した階段といえるでしょう。

減築した一部分を利用して、鏡を再利用した箱庭を設置。
鏡を利用することで広さを倍に演出しています。
1階の和室から見える、面白いアイデア箱庭が完成です。
狭いゆえに鏡が効果を発揮してくれそうです。
広いところでやると鏡に当たって反射した光がまぶしい場合もありますから、狭く囲まれた場所専用のアイデアといえるでしょう。


外壁は白い壁となり、1階には駐車場も確保されました。
洗い出しの玄関は式台付きの和風の作りです。
手摺も設置されていますが、腰掛は無しです。
古い建具を再利用して、収納スペースもたっぷり確保しています。

1階にはリビングダイニングキッチンを設置、トップライトと高い天井で解放的な明るいスペースとなりました。
箱型階段もデザインのアクセントとして効いていて、吹き抜けには暑さを防いだり冷暖房効果を助ける可動式のシェードを設置です。

キッチンは対面式で適度にコンパクトな作りです。
さらにリビングの隣は、おばあちゃんの寝室と仏壇のある和室につながります。

仏壇の和室は2階の床を上げた部分の梁を見せて、独特の天井としています。
さらに箱庭付きなので明るさも十分、というか見る方向によっては、鏡がちょっとまぶしい感じすらあります。

おばあちゃんの部屋は仏壇の部屋とつながり、仏壇をより使いやすくなりました。
収納式の畳ベッドで、2間続きの部屋としても活用できます。

1階にはバリアフリーのトイレが付きます。
洗面や浴室も1階で、おばあちゃんの生活は1階だけでも成り立つ作りです。

階段の壁には駄菓子屋の思い出の品が飾られました。
そこを上がると開放的な扉付きの子供部屋や、夫婦の寝室につながります。
床を上げた部分に設置される寝室の天井は、梁を見せて屋根まで天井を上げることで天井高さを確保しています。
広い寝室には書斎コーナーを設置、大容量のクローゼットも設置されています。
2階にトイレもついて、夫婦家族のプライベートなスペースを個性的な雰囲気で確保しています。

2階のもうひとつ、和室スペースは昔の雰囲気たっぷりです。
しっかりした作りの床の間などが再現され、おじいちゃんの思い出スペースとして活用です。
縁側が外部と適度な緩衝帯になっています。

和室の押し入れは、展示棚を設置してギャラリースペースとして活用です。
広い縁側部分にはクローゼット付きで、物干としても有効に活用出来ますが、その分縁側に和風の雰囲気は感じられません。


劇的!ビフォーアフター 物件175 タイムスリップする家 では、段差の解消と階段のアイデアがポイントです。
明るさを確保するアイデアにも、面白さはありますが欠点もあるので、使い方には注意が必要でしょう。
使いやすさとしてはスタンダードなアイデアで手堅くまとめたところに好感が持てます。
デザイン面ではかなり違和感を感じる部分もありますが、広い複雑な住まいをスッキリ使いやすくまとめる作りとして、参考になるリフォームでした。

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