劇的!ビフォーアフター 物件163 這いつくばって料理する家家 で出てきたアイデアをチェックしましょう。
今回は、極限的に狭い住まいのリフォームです。
1階の作業場が住居部分を圧迫していますが、作業場が必要なくなるので、二人の為に必要な居住面積は確保できるでしょう。
予算は豊富なので、バリアフリーと2階の活用との兼ね合いが、リフォームのポイントとなりそうです。
長屋つくりの後遺症?で、柱が少なく、構造部分はかなり危険な状態です。
作業場を広く使うために鉄骨の梁もあります。
鉄筋コンクリートで基礎を作り直し、木の構造部分も大幅に補強を行いました。
制震ダンパーを設置していますが、建物の弱い方向を補強する意味合いがあるようなので、今回は効果的ともいえるでしょう。
しかし新築以上に、構造部分には手間がかかったようですね。
この建物に深い思い入れがあるので、新築ではなくリフォームとしたのでしょう。
ハーフユニットの浴室を2階に設置しています。
階段も安全な高さに変更、1階には対面式キッチンが入ります。
階段の上に天窓をつけて、明るさを確保するのはほんとに定番になりました。
今回は狭小住宅の上に周囲が高層建物に囲まれているので、特に効果的といえそうです。
さらに2階の洗面所と浴室にも天窓を設置です。
ちょっと暑さが気になるほど、天窓いっぱいの使い方です。
屋根はスレートに改修、外壁にも利用して、住まい全体が黒いスレートで囲まれました。
面白いアイデアですが、しばらく経つと色落ちが気になるかもしれません。
階段まわりの壁を手摺の高さでカット、壁を引っ込ませて手摺を設置です。
コストは掛かりますが、狭い空間を有効活用する、いいアイデアといえます。
(曲面でも、ホコリは結構溜まるのですけどね。)
さらに手摺上部にLED照明を埋め込んで、夜でも手摺と階段がはっきり見えます。
しかし照明の数が多く、ちょっとやりすぎのような気もします。
玄関脇には作業所を設置、玄関との仕切の障子に引退した金属彫刻所の看板ガラスを入れ込み、趣味としての作業所を強調です。
昔の思い出と新しさの融合が、今後の穏やかで活気のある生活を暗示するような、いいアイデアですね。
作業場の入口は、現代風の玄関引き戸にリフレッシュ、シックながらも現代風を演出です。
玄関には大きな収納と小さな収納を組み合わせて、小さいながら効果的な収納スペースとベンチを確保しています。
玄関脇の作業場は台所に近いことで、狭いながら、使いやすさが格段にアップしています。
1階のキッチンは4人分のテーブルを確保、キッチンの収納も十分で、引き出しやスライド収納など、使いやすさのアイデア満載です。
足をたたむことで座卓に変わるテーブルは、シンプルながら良いアイデアです。
しかし金物が外側に出ているので、ふとした拍子に引っ掛けやすそうなところが、わずかに残念でもあります。
階段下はもちろん収納としてフル活用、トイレも収まります。
2階の寝室はベッドと仏壇を配置、二人のために十分か空間を確保しています。
洗面所から浴室は、コンパクトながらきれいにまとめ、浴室の壁にはヒノキを使用です。
浴室乾燥機付で洗濯物を干せますが、最近は洗濯機にも乾燥機能付いた製品があるので微妙ともいえます。
そしてロフトにもしっかりした階段を設置、収納や机や窓もあって、普通の部屋として使えます。
本格的な3層なので、1階部分に制震ダンパーを設置したのかもしれませんね。
なんと狭いバルコニーも出来て、洗濯物が屋外に干せます。
劇的!ビフォーアフター 物件163 這いつくばって料理する家 では、新築よりも手間がかかったような全体的なリフォームとなりました。
予算が豊富なのでアイデアが満載で、いろいろな部分で過剰とも感じられるほど細かい配慮が感じられました。
デザインよりも、こだわりと使いやすさで勝負のリフォームだったといえそうです。