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劇的!ビフォーアフター 物件151 食卓が遠い家 に採用されているアイデアをチェックしましょう。

 

鉄骨作りの外廻りの構造は心配ないようで、今回は内部のリフォームが中心となります。
面積の割にはコストが低めなので、いかに既存部分を利用するのかがポイントでしょう。
細長い間取りのおかげで内部の間取りの自由度は高いようなので、アイデアに期待です。

解体に制限があるので、今回はおとなしい解体風景です(普通のリフォームはこんな状態です)。
既存部分の多くの扉を再利用しています。
1枚数万円かかるので、枚数が多ければ効果的です。
はめ殺しの窓が開きの窓に変更できるのはポイントで、場合によっては使えるアイデアですね。


畳を壁の下地に再利用です。
調湿や断熱性能を期待したようですが、そこそこ効果的でしょう。
隙間に使用した発泡ウレタン断熱材は、細かい隙間の断熱効果的です。

畳の芯(ワラ)を再利用した下地に漆喰の仕上です。
なかなか微妙な作りですが、内部の壁なので強度の問題はなさそうです。

通常の床暖房より安価で太い温水パイプにタイルの仕上で床暖房です。
最近のトレンドでしょうか、室内でのタイル敷き仕上は、好き嫌いを確認する必要があるでしょう。
床がコンクリート下地になると、日本の生活空間としては微妙なのです。

1階部分はスチールで下地を作っています。
錆の不安はあるものの、ここでは木製の下地よりは安心できそうです。
他に部屋が無いので、音が響きやすい点は問題にならないでしょう。

業務用冷蔵庫の再利用です。
パネルを張って浴室に再利用、最近のユニットバスの断熱仕様以上に効果的(のはず)なので、上手いアイデアといえるでしょう。
極めて珍しい例なので、再現しにくいところが残念ですが、良いアイデアです。
気密性も高いので、湿気対策でも有利となります。

玄関・階段下廻りの古材再利用引き出しを含めた、多彩な収納は使いやすそうです。
1階がほとんど駐車場と玄関になったので、スッキリしました。

キッチンの電動家具は、コスト次第ですね。
そこそこ広い空間なので、ここで無理する必要はなさそうな気がします。
調理中に休憩できるベンチの形状はかなり微妙で、休憩になるのかな?
また階段廻りにガラスを使うのは、安全性の面では、ちょっと疑問です。

子供部屋の手間をかけずに2つに仕切る作り方は、最近のオープンタイプの住宅にも活用できます。
集成材を活用した薄い壁なので、室内を広く使えます。

ベランダを2つに区切る作りは、ちょっと微妙。
扉などを考えると、全面を改修するコストと大きな差は出ないかもしれません。
ただ浴槽再利用のプランターは面白いアイデアで、程よい大きさにまとまっています。

寝室廻りの縁側や書斎は、広さを感じさせてくれます。
かなり贅沢とも言える空間で、リフォーム空間の広さが良く分かります。


今回のリフォームは、改修前の住まいの食堂と台所のつくりの問題がポイントでしたね。
この不便さを無くすためのリフォームとしては、バランスの良い改修方法といえそうです。

既存の材料にいいものが揃っていたので、再利用しやすかったという点も大きかったようです。
内部のリフォームが中心とはいえ、ここまで再利用できることは稀でしょう。
しっかり考えれば、ここまで使える材料があるのだという良い例といえます。
壊すのではなく、使うことを前提に考えることの大切さを教えてくれたリフォームでした。

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