劇的!ビフォーアフター 物件149 重くて遠い家 に採用されているアイデアをチェックしましょう。
今回は地割れですね、高台に建っているから、地盤が沈んだのでしょう。
もう地盤は落ち着いたはずなので、現状の地盤に合わせての補強が必要となります。
べた基礎と鉄板による補強を併用、珍しい補強方法ですね。
平屋なので、基礎部分の重さも考慮するとバランスの良い方法といえそうです。
縁側の床板をバレエの練習スペースに再利用です。
ちょうど古くなって硬くなったヒノキの床板が、効果的な再利用となりました。
移動式のバーや鏡もアイデアといえるでしょう。
堀コタツ式の食台は、和風作りの住まいでは良く使われる手法です。
キッチン部分と段差が出来るので、好みによって賛否がありますし、住まい手の年齢も考える必要があります。
箱階段ですか、手すり付というのは親切ですね。
ただ段差が大きく巾が狭くなるので、ちょっと微妙な使い勝手ともいえます。
ロフトの窓は、電動の窓にする意味が良くわかりません。
屋根からの暑さを逃がすためにも、この方向の窓では効果が薄くなってしまうのです。
この面はFIX窓にして、反対側に通気用の電動窓をつければ、1階から通気のための操作できます。
風の流れに配慮が欲しい部分といえるでしょう。
木製の玄関戸や格子は、和風の表現にぴったりですね。
ただ古いデザインでなく、新しさを加えているところがポイントでしょう。
天井現しですが、屋根が金属板なので夏は暑いはずです。
梁を出すのは和風でいいのですが、せっかく床の断熱性能を上げたのですから、屋根にも配慮が欲しいところでしょう。
ただ部屋を広く見せる効果は絶大ですね。
庭とのつながりからも、開放的な空間になっています。
昔の良い建具(ガラス入り障子)は、再利用しても十分使えるものです。
ただ、バレエの練習スペースに近い部分にも使用しているところは、ちょっと微妙かもしれません。
やはり灯油の給湯器は、電気式の温水器になりました。
便利さを考えると、電気には大きな長所があります。
小上がりの和室は、花台付で和風を強調しています。
しっかり床下収納として使っているところにも、好感が持てます。
寝室は、柱が残ることを最大限に活用した上手い配置といえるでしょう。
キャスター付収納などを使わずとも、柱を利用すれば、ちょっとした日曜大工で部屋を仕切れます。
今回のリフォームは、崖地という立地がポイントでしたね。
基礎さえ補強すれば、風通しが良い快適な住まいにリフォームできるという典型的なパターンといえます。
アイデアの良さもさることながら、材料や家具の再利用と和風デザインを生かすという点で、特に目立つリフォームでした。